遥かなる甲子園

8月4日和光市のサンアゼリアにて、『遥かなる甲子園』埼玉公演が上演されました。

エポカルもスタッフ全員でボランティアとして参加させていただき、風疹の予防接種の必要性ついての理解も深まり、素晴らしい機会を頂けたと思っています。

 

あらすじ

1964年、東京オリンピックの年。沖縄で風疹が猛威をふるった。その時の妊婦から産まれた子どもの多くが聴力に障害を持っていた。その子ども達のために一過性の「ろう学校高等部」がつくられる。

ろう学校生の一樹は、かつて沖縄代表の応援に駆け付けた。

そのグラウンドで『音』を見た。「ルールに基づいて繰り広げられる戦いに、ろうあ者も健常者もない」。一樹の想いに賛同して野球好きの仲間が集まり、校長の許可を得て彼らは野球部を作る。

打球音も聞こえず、会話も困難で危険性のある中、彼らは手話をコミュニケーションとして、ただひたすら、高野連に加盟し、そして甲子園出場の夢の為に日々猛特訓を続けていた。

しかし「高校野球憲章第三章」は一樹たちの思いとは裏腹に、ろうあ者を初めから除外する規定になっていた。甲子園への道は堅く閉ざされた・・・。打ち砕かれそうになる一樹を支えたのは共に頑張ってきた仲間であり母であった。

加盟を巡って様々な思いが交錯する中、マスコミや世論にも押されて野球連盟も重い腰を上げ、加盟を審査するためのテスト試合が行われることになった。

 

実在モデル

福里高校のモデルは、北城ろう学校(1978年4月1日開校~1984年3月31日閉校)現在は沖縄ろう学校となっている地に、かつて「甲子園をめざしたろう学校」が存在していた。北城ろう学校は、風疹の流行で一時的に増えた聴覚障害児に対応するためのもので、最初から6年間限定の学校として設立。生徒は150人で全員が同学年だった。

■ユニバーサルデザインの演劇

この「遥かなる甲子園」の主人公たちは聴覚障害を持っている。彼らはコミュニケーションの手段として手話を使う。役者たちは手話で台詞を交わす。手話をわからない人が障がい者なのだ。しかし字幕という配慮があるので、たて手話がわからないという障害を持っていても舞台を楽しむことができる。配慮があれば障害を持っていても舞台を楽しむことができる。配慮があれば障害を持っていても舞台を楽しむことができる。配慮があれば障害をもてちてもいなくても誰しもが同じ世界を楽しむことができるのだ。

 

先天性風しん症候群(CRS)

免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群 (CRS)と総称される障がいを引き起こすことがある。
風疹のサーベイランスやワクチン接種は、先天性風疹症候群の予防を第一の目的に考えている。

国立感染症研究所HPより

妊娠中の女性がかかると産まれてくる子どもに影響がでてしまうのですが、その女性のまわりの方々がかからないことも大切です。予防接種は受けても抗体が付きにくい体質の方もいらっしゃいます。母になる女性だけの問題ではありません。特に昭和37年4月2日~54年4月1日生まれの男性は予防接種を受けていない方が多いのです。対象の方、そうでない方も、まずは免疫があるかどうかの検査を受けて下さい。

 

埼玉公演を終えて

今回の上演は和光市の小児科医院である天野医院さんの企画で行われました。天野先生には私たちもお医者様としてお世話になっており、様々なボランティア活動も積極的にされている先生です。今回は舞台の上演だけでなく、会場で希望に者抗体検査を実施しました。和光近隣の先生方にご協力いただき相談窓口も設置されました。耳の不自由な方もいらっしゃるので、手話サークルの方もボランティアで参加されました。私たちも微力ですが、子ども達の健康を願う想いは強く、みんなが健やかに生活できるための社会貢献を少しでもさせていただければと考えています。

 

 

 

 

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