赤ちゃんの肌と紫外線
赤ちゃんのお肌ってどんな肌
プルプルつやつやぷくぷくの赤ちゃんのお肌。赤ちゃんのお肌って大人とどう違うのでしょう。
赤ちゃんの肌は・・
子どもの肌は大人の半分の薄さ
成人の皮膚の厚さが約2.1㎜あるのに対して、新生児は約1.2㎜と
成人の半分~1/3程度しかありません。皮膚が薄いということは
バリア機能も大人に比べて未熟であるといえます。
生後約3か月 以降は、思春期まで乾燥肌に
生後少しの間は母親のホルモンの影響で 肌は保湿されていますが、
数か月の後に乾燥肌になります。
乾燥肌になるということは、適切なお手入れ(保湿)をしてあげないと、
肌のバリア機能が弱くなり、肌トラブルの原因になってしまうということがいえます。
皮脂分泌量の変化が大きい
生後約1か月は皮脂分泌が多く、脂漏性湿疹や新生児痤瘡(しんせいじざそう)などが出やすくなります。
その後思春期まで皮脂の分泌量は少ない状態が続き、乾燥肌の傾向となります。
水分の出入りが大きい
赤ちゃんは、全体的に大人よりも体内の水分含有量が多いため、
みずみずしい肌にみえますが、1度トラブルが生じると悪化しやすい側面があります。
また、小さな体に大人と同じくらいの汗腺があることから、汗によるトラブルも多いです。
生後約3か月後からは、皮脂の分泌量が減るため細胞内外の水分含有量が高くても、
皮膚表面に皮脂膜が形成されにくく、角層から水分が蒸散しやすくなることから、
成人に比べ角層の水分含有量は少ないのです。
メラノサイトが未発達
紫外線の影響を非常に受けやすい状態です。
赤ちゃんにとって日焼けは “やけど”
無防備に紫外線を浴び続けることのないような環境づくりをしてあげる必要があります。
子どもの肌はプルプルつやつやで、何もしなくても自己治癒力が高いように思えます。
けれども今は、新生児期からの肌ケア(保湿)が大人になってからの肌トラブルに関係するほど
大切であることがわかっています。
(国立成育医療研究センター:https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html)
具体的なケアについては、
『赤ちゃんの肌ケア~赤ちゃんの肌を守るためにできるコト~』でご紹介していますので、
こちらもご覧ください (^-^)
エポカル保健室
増田友美