皮膚がんの前ぶれか、湿疹か
皮膚がんの前触れか、湿疹か。日光角化症と湿疹の違い。皮膚がんの前段階「日光角化症」
日光角化症をご存知ですか?
多くは顔(特に頬骨のあたり)にできる、不自然に大きくなったシミや
膨らんでいたりへこんでいたり、あるいは湿っているいびつな形のホクロのようなもののことです。
日光角化症は、皮膚がんの前段階です。
胃がんや肺がんや大腸がんなどは、よく耳にしますが、
「皮膚がん」というと、どこか他人ごとのように思えませんか?
ですが日本でも、増え続けているがんのひとつなんです。
日光角化症と湿疹の違い
がんの前段階、と聞くと、少し穏やかではありませんよね。
顔にできている大きめのホクロや、赤みを帯びた湿疹が長引いたりすると
気になるのではないでしょうか。
日光角化症と湿疹の違いは、
・ 赤みが半年以上続く
・ 触ると表面がガサガサしている
・ 痛みやかゆみは無いことが多い
ということが、まず分かりやすいところです。
湿疹は、原因解消とともに改善しますが、日光角化症はほっておいて改善することはありません。
皮膚の変化が半年以上続き改善しない場合や、
半年以上たっても、盛り上がるなど状態が悪くなっている場合は、
皮膚科を受診しましょう。
皮膚がんになりやすいところ
皮膚がんになりやすいところ(好発部位)は、「頬・鼻・口・首・頭・手の甲・前腕」です。
みんな “よくお日さまにあたるところ” ですね。
日光角化症や皮膚がんの原因は、紫外線であるところが大きいのです。
気をつけてね こんな人
・ 日焼けの際、赤くなるが黒くはなりにくい人
・ 若い頃に仕事や趣味などで、長期間日光に当たってきた人
・ 発症しやすいのは、顔・頭・首・手の甲・腕
60代以降で多くみられますが、紫外線量が増えている昨今では
40代以降からの皮膚の変化に気をつけるとよいでしょう。
予防策ナンバーワンは・・・
日光角化症の大きな原因は “紫外線” です。
紫外線を浴びれば浴びるほどリスクが増えていきます。
若いころからのUVケアで、予防ができる皮膚疾患ともいえますので、
普段からのケアを心がけましょう。
ポイントは
つばの長さが、大人7センチ以上子ども5センチ以上のハットタイプの帽子をかぶる
こと。
このつばの長さが、皮膚がんになりやすい部分を紫外線から守ってくれます。
被るだけで将来の病気を防ぐことができる、、
素晴らしい「予防医学的UVケア」です。
[参照]
公益社団法人日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q08.html
日本臨床皮膚科医会