紫外線遮へい率
波長280nmから400nmの紫外線をどれだけ
遮へいしているかを「%」で示したものです。
※1nm(ナノメートル)は百万分の1mmのこと
エポカルでは、UVカット率(=紫外線遮蔽率)を外部のテストセンターで行っています。
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試験方法
1.試験の種類
紫外線遮蔽率測定とUPF評価の2種類があります。 どちらの試験とも、生地によって異なる試験方法を使用するというものではありません。但し、国内向け製品では①紫外線遮蔽率測定(アパ対協ガイドライン)、海外向けの製品では②UPF評価(オーストラリア/ニュージーランド規格 AS/NZS 4399)を使用して評価している傾向にあります。
2. 紫外線遮蔽率測定(アパ対協ガイドライン)
●測定方法
測定波長領域280~400 nmにおいて、分光光度計を用いて、試験片に照射した紫外線の透過率(%)を測定します。
●算出方法
下記の式に従い遮蔽率(%)を算出します。
遮蔽率(%)=100-透過率 (測定波長領域における平均値として算出)
【参考】紫外線の種類と皮膚への影響
UV-A (320~400nm) |
肌深部の真皮層に到達。雲・霧・窓ガラスも透過。 メラニン色素の増加による皮膚の黒化作用を伴う。 |
UV-B (280~320nm) |
肌の表皮層に作用し、サンバーンを起こし、色素沈着を促進させる。 作用はUV-Aの1000倍。 |
UV-C (200~280nm) |
有害であるが大気中で吸収され、地上には到達しない。 |
●評価基準
加工品の透過率が未加工品の透過率の50%(半分)以下で、且つ、遮蔽率が
90%以上 ・・・ A級 >エポカル製品はすべてA級です。
80%以上 ・・・ B級
50%以上 ・・・ C級
●例えば・・・
未加工品:紫外線遮蔽率90.4%➡透過率9.6%
加工品:紫外線遮蔽率97.2%➡透過率2.8%
(条件1)加工品の透過率が未加工品の50%以下であること
=9.6÷2=4.8%
=加工品の透過率2.8%は 4.8>2.8なので、加工効果あり
(条件2)条件1を満たしたうえで、
遮蔽率90%以上:A級
80%以上:B級
50%以上:C級
=加工品は97.2%、97.2>90なので、A級と判定されます。