スキンタイプとUVケア

「スキンタイプ」という言葉をご存知ですか??

日焼けもUVケアも、実はこの「スキンタイプ」によって変わってきます。

つまり、紫外線対策はみんな同じではないということです。

ご自身やご家族のスキンタイプを知り、ベストなUVケアを見つけましょう。

スキンタイプ

スキンタイプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫外線に対する皮膚の反応は、皮膚の色によって異なります。

紫外線に対する反応性を表す目安として、目や肌の色によってⅠからⅥのスキンフォトタイプ(skin phototype)に分類され、自身の肌タイプを知ることができるのです。

元来メラニン色素の少ないとされる白人は、紫外線にあたった後も皮膚は赤くなるだけで黒くはなりません。したがって紫外線に対する防御機能も弱く、紫外線による健康被害も多いとされています。白人の移民族国家とされるオーストラリアが紫外線対策先進国といわれる所以はここにあり、白人の多いオーストラリアでは、紫外線によって引き起こされる皮膚がんなどの疾患という問題に直面しているからなのです。

反対に黒人は、元々大量のメラニンが皮膚にあり皮膚が守られているため、紫外線によるトラブルは少ないとされています。

黄色人種である日本人はタイプⅡ~Ⅳにあたり、光老化といった影響が挙げられます。

またタイプⅡでは、比較的皮膚がんなどの皮膚トラブルを起こしやすいとされています。

日本人の皮膚タイプ

日本人の皮膚タイプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皮膚の表面がカサカサして赤くなり、まず「赤いシミ」として認識されます。かさぶたができるようになり、この状態を日光角化症といいます。シミと区別がつきにくいため、専門医の診察が必要です。

(参照 日本臨床皮膚科医会

 http://www.jocd.org/disease/disease_20.html

日本人で一番多いスキンタイプはⅢといわれています(※2)。このスキンタイプの人は、真夏の日中に太陽光を約20~25分浴びると、わずかに日焼けを起こすとされています。

したがってスキンタイプⅠ,Ⅱの人は、これよりも短時間で紫外線の影響を受けることが予測できます。

※2 Health Council of the Netherlands (1986) UV radiation: Human exposure to ultraviolet radiation. The Hague, Health Council of Netherlands(Report 1986/93).

 

スキンタイプとUVケアによって紫外線対策の仕方が異なります

スキンタイプによって紫外線対策は異なります。

JSTの分類では3タイプに分けられていますが、この3つのスキンタイプの特徴によって紫外線対策もかわってきます。

スキンタイプⅠ~Ⅱ: 季節を通してUVケアを行うとよいでしょう。

女性はお化粧などの基礎化粧品を使用することで安心感が得られるかもしれませんが、手の甲や首の後ろなども気をつける必要があります。また、スキンタイプは女性に限った事ではなく、

男性や小さなお子さんに関しても、普段からUVケアを手がけることが大切です。

帽子やUVカット素材の衣料品を用いて、紫外線対策を心がけましょう。

 

スキンタイプⅢ: タイプⅠ,Ⅱに比べると、紫外線の影響を受けにくい肌質といえるでしょう。  

ただ、体に良くない影響を与えるUV-B量が年々増加傾向にあることを考えると、タイプⅢの方も普段からUVケアを習慣づけることが大切です。また、タイプⅢはメラニン生成がタイプⅠⅡに比べて活発であるといえます。無防備な日焼けによる肌の褐色化は妊娠や出産などの体内の大きな変化とともに、シミとして沈着することもあるので、気をつける必要があるでしょう。

日焼け止めクリームを補助と考え、ウエアや帽子, 日傘やアームガードといったもので普段から紫外線対策をしていくことで過剰な曝露を避けることができるでしょう。

サンスクリーン剤(日焼け止めクリーム)使用目安

サンスクリーン剤(日焼け止めクリーム)使用目安

サンスクリーン剤(日焼け止めクリーム)使用目安

 

 

 

 

 

 

 

UVカットウエアで覆いきれない部分を補助的に補ってくれるのがUVカットクリームです。

​エポカル
保健室/増田友美

株式会社ピーカブー 健康アドバイザー 看護師 増田友美

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