光線過敏症を引き起こしやすい時季

 

光線過敏症は日光アレルギーとも呼ばれ、日光によって引き起こされる免疫システムの反応です。光線過敏症には日光じんま疹、化学物質による光感作、多形日光疹などがあり、太陽光にさらされた皮膚にかゆみを伴う皮疹ができるのが特徴です。これらの反応は遺伝する傾向があります。全身性エリテマトーデス、ポルフィリン症などが原因となって、太陽光にあたった皮膚が損傷を受けることもあります。

日光じんま疹は、日光にさらされてわずか数分で現れるじんま疹、つまり大きくて赤く、かゆみを伴う発疹です。日光にあたって10分以内にじんま疹が皮膚に現れ、日光にあたらない状態になると1〜2時間以内に消えます。このじんま疹が広範囲にできると、頭痛、体力減退、吐き気などを伴うことがあります。

​※メルクマニュアルより

 

新緑の息吹が感じられる気持ちの良いこの時期、「ちょっと外出しようかな」という気分になりますね。

気持ちがいいと感じられるようなお散歩は、心身共に健康的になります。
その健康を保つためにも大切なのは、UVケアです。

まだ真夏ではないのに「熱中症」の言葉を耳にするのはなぜでしょうか。
それは、「体が暑さに慣れていないから」です。

紫外線に関しても同様です。
家にいる時間が夏に比べて長く、紫外線量の少ない冬。
そんな季節を過ごしてきた私たちの体は、紫外線に対しての感受性が盛夏に比べて高い状態です。

少しの時間の屋外活動でも、体への負担が増強します。
先日聞いてきた講演会でも、皮膚科の先生は、「4, 5月の紫外線には気をつける必要がある」とおっしゃっておられました。

子どもからシニアまで全世代間で、特に紫外線を意識した方がよいのがこの時期なのです。

お肌が準備のできていないこの段階の紫外線曝露は、実は様々な弊害を引き起こすのです。

5月の運動会開催は、気候も良いですし新年度最初の全校イベントとして最適だと思われがちですが、実は、体には非常に負荷がかかります。

また、10時頃からのウォーキングも少しの時間でも想像以上に紫外線の影響を受けています。時間を選び、野外活動をしていただきたいと思います。

現れる体の変化や影響としては、皮膚のかゆみや頭痛, 疲労感, 湿疹, 丘疹など比較的早期に出現するもののほか、ヘルペスなどのように時間をおいて発症するものもあります。

この時季の急激な強い日焼けは、生涯治ることがない光線過敏症発症の原因にもなりうるので、気を付けなければなりません!

また、紫外線曝露の影響のひとつとしてDNAの損傷も挙げられますが、これは免疫力の低下につながるので、幼児やシニア世代ですと体調を崩しやすくなり、また回復にも時間がかかります。

今の時期の外出にUVケアはとても大切。

曇りの日でも、UV-Aは晴天時の8割降り注いでいます。暑さが強くないと油断しがちですが、暑さと紫外線量は比例しないので、時期や時間を目安に考えていただくとよいでしょう。

今からしっかり準備をして、これからくる梅雨や夏を楽しく乗り切りましょう。